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2年かけて1分短縮へ 新幹線上野―大宮間の工事着手

潜望展望

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JR東日本が長年の懸案だった新幹線上野―大宮駅間の所要時間短縮に向けた工事に着手した。埼玉県内区間の防音壁のかさ上げなどで騒音を抑制し、両駅間の最高時速を現在の110キロから130キロに引き上げる計画だ。約2年の工事を経て縮まる時間は最大でも1分だが、同社は他の区間での速度引き上げも見据え「経営的に大きな意義がある」と強調する。

工事は住宅街に隣接する約2キロにわたって複数箇所で線路上の壁の内側に吸音板を設けるほか、約1キロの一部区間で防音壁をかさ上げする内容。5月下旬に着工した。終了後に騒音が環境省が定める基準値を下回れば、同駅間が1985年に営業を開始して以来初めて速度の引き上げが実現する。

そもそも時速300キロ超で新幹線が走るこの時代に、なぜこの区間は速度が制限されてきたのか。経緯は東北新幹線の開業前に遡る。同区間は沿線に住宅が多く、騒音や振動を懸念した周辺住民らが大宮以南への延伸に強く反対。時速110キロ以下に抑えることなどを条件に当時の国鉄と住民らが和解した背景がある。

同区間はカーブや勾配が多い「線形上の制約」からも速度引き上げが難しいとされている。JR東は2002年に最新技術で時間短縮を目指す方針を表明。新幹線のブレーキ制御を滑らかにするデジタル式の新型自動列車制御装置(ATC)を導入し、06年をめどに東京―大宮間を2分程度縮める計画に着手した。

デジタルATCは07年に導入され、約1分短縮することには成功した。新型車両の投入もあり速度引き上げの方策を探ったが、騒音や乗客の乗り心地、橋脚への負担などの試算や調整が難航。10年以上を費やしてようやく、騒音対策の工事が可能な埼玉県内区間のみで実現を目指す判断に至った。

上野―大宮間は東北、上越、北陸など東京から北へ向かう新幹線がすべて通過する重要な区間。一日に同区間を走る新幹線は上下線で300本を超える。大宮以北の自治体からも速度引き上げを望む声は多い。JR東の担当者は「たとえ1分の短縮でも利用客の多さを考えれば大きな一歩」と意義を語る。

常に航空機との競争を強いられる新幹線にとって、速度引き上げを含めた利便性の向上は旅客獲得の生命線だ。JR東では他の区間でも「条件が整ったところから順次実施する」方針という。日進月歩の技術に期待も膨らむが、工事はまだ始まったばかり。利用客が効果を実感できるようになるには、まだ時間がかかりそうだ。

(さいたま支局 山口啓一)

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