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安岡正篤と終戦の詔勅 単行本 – 2015/6/30

4.4 5つ星のうち4.4 10個の評価

大東亜戦争の終戦の詔勅を成すにあたり、いかなる姿勢が日本にふさわしいか、戦後日本の復興を期すにあたり、陛下にどんな言葉を国民に語りかけていただくか。碩学・安岡正篤は、熟考の末、決め手となる二つの言葉を、詔勅に刻み込んだ。終戦というまさにギリギリの事態にあって、安岡はただ一人、「おめおめと負けたという事実として歴史にのこすことを避ける」という大局観に立って、珠玉の言葉を絞り出そうとしていた。本書は、それを自ら語った安岡自身の講話や、起きた事態を学問的見地から総覧した小堀桂一郎の解説、その他、安岡正篤のファンでもあまり知られていない資料・文献を収録して、終戦に至る実相に迫るものである。「玉音放送」と「安岡正篤の肉声による講話」を収録したCDを付す。戦後70年を考えるに当たり、不可欠の一冊である。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ PHP研究所 (2015/6/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/6/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 174ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4569825974
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4569825977
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 10個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
埼玉県の武蔵嵐山にある安岡正篤記念館に、氏が手を加えた、終戦の詔勅の原稿が展示されている。それを見てきた後で、この出版物を知り、早速入手した。
付属のCDを再生すると、清々しく響く氏の肉声が心にずしりとこたえる。激動の昭和にも揺るがなかった、氏の精神、思想に触れるだけで、私自身、己の人生を大切にしようとする思いが強くなってくる。国宝と言えば、建造物や絵画彫像等の美術品が多いが、この貴重な音声記録は、私にとっては国宝同等の価値があるように思っている。
出版元の権利に対して恐縮だが、こういう貴重な資料はできるだけ無料に近いかたちでネット等で公開した方がよい。無責任な平和ぼけの国民が覚醒すれば、年間GDPが兆以上のレベルで跳ね上がる。安岡先生もおそらくは、無私とか利他とかの心で活動されたのではないだろうか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和天皇の終戦の詔勅は、毎年8月になるとテレビなどで一部だけ流されますが、初めて全文を知ることができました。また、その作成にあたり一文一節に心血が注がれていたことを初めて知りました。戦後の昭和天皇の平和への思いと、この詔勅をじっくり拝聴すると涙が出そうになりました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時、陛下のご詔勅を無学な政治からが己の無学を棚に上げて、取り返しのつかない内容に変えてしまった裏が取れて、非常に勉強になった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月18日に日本でレビュー済み
 終戦の詔勅に想う
 終戦70周年、チョット、タイミングを失したが今年の夏は各地でさまざまなイベントがあった。映画「日本でいちばん
長い日」は絶賛上映された。新聞書評で政治評論家の小堀桂一郎氏が「終戦の詔勅」そのものについて、コメントし
ていたのが、本書を読むきっかけである。
 第二次大戦の終結で戦争のリーダーたち、ムッソリーニは大衆による私刑、ヒットラーは自死を遂げたが、昭和天
皇は国体を護持しながら戦後の復興に尽力した。様々な要素の相互作用があったのだろうが、今日の日本の繁栄
のスタートポイントは天皇が昭和20年8月14日午後11時に発した「終戦の詔勅」にある。すでに停戦の聖断がくださ
れた8月10日には内閣書記長官、迫水常久がその草案起草を開始した。実際には著名な国学者安岡正篤が起案
したと言われる。安岡は文中に日本は戦争に負けたと表現したくなかった。
 詔勅の後半に有名な、
「爾(なんじ)臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル。然レトモ朕ハ、時運ノ趨(おもむ)ク所、堪エ難キヲ堪ヘ忍ビ難キヲ忍ビ、
以ッテ萬世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス。」
という文章がある。「時運の趨く所」は安岡のオリジナルでは「義命の趨く所」であった。しかし閣議に諮ったところ
「義命の趨く所」を理解できた者は一人も居なかった。これは中国の古典「春秋左氏伝」に現れる語句で、意味する
所は、「国の命運は義によって造られていかねばならない。その義は列国との交誼においても、国民との治世にお
いても信でなければならない。その道義の至上命令によって、終戦の道を選ぶのである。」という格調高いものだ。
結果として迫水はこれを「時運の趨く所」と置き換えてしまった。これでは「仕方が無いから、その場の流れに従って
」という情ない、何の意思表示も感じられない表現で、「以って萬世の為に太平を開かんと欲す」に繋がらないでは
ないか。安岡は憤懣やる方なかった。まさに小堀桂一郎氏は、この「義命」の精神の欠如が戦後の我が国のリーダ
ー達の行動規範に影響を与えたと、嘆くのである。―――イキアタリ バッタリーーー。
 しかし、たとえ詔勅に「義命の趨く所」が残されたとせよ、戦後民主主義の中で国民全体の意識を高揚させる方法
として何かが欠けているのは事実だろう。戦後70年、一度この原点を振り返るのも大切だ。本書には昭和天皇肉声
の「終戦の詔勅」と安岡の詔勅起草時についての講演の録音がCDとして添付されている。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年8月6日に日本でレビュー済み
終戦の詔勅に関する安岡正篤氏のあの有名なエピソードを本人の口から直接聞けるとは、夢にも思わなかった。できれば、玉音放送は最近出たオリジナル音源にしていただきたかったが、それはあくまでもつけたしの要望。他の方のエッセイも含め、これだけ内容の濃いものを出版していただき感謝に耐えない。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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