純文学では鳴かず飛ばずで、ハードボイルドに路線を切り替えての第一作。
実質的なデビュー作だけど、下地は既に出来上がっていたとはいえ、さすがの出来。面白い。
ただ、のちの(と言うか、この数年後にはもう出てくる)疾風怒濤の如き、
連続する短文の文体ではまだないのがちょっと残念だった。・・・前半だけはね。
中盤あたりから少しづつ出始めてるし、終盤のラストバトルでは短文になってきている。
だから面白い。未見の人は是非とも読んでください。
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弔鐘はるかなり (集英社文庫) ペーパーバック – 1985/2/20
北方 謙三
(著)
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俺をハメたのは誰だ?横浜の夜、容疑者を射殺し、刑事の職を追われた梶。あれから4年、事件の謎に迫って凄絶な戦いが始まった…。復讐に命を賭けた男の挽歌。鮮烈なデビュー作。(解説・勝目 梓)
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1985/2/20
- ISBN-104087508544
- ISBN-13978-4087508543
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1985/2/20)
- 発売日 : 1985/2/20
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 352ページ
- ISBN-10 : 4087508544
- ISBN-13 : 978-4087508543
- Amazon 売れ筋ランキング: - 312,807位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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昭和22(1947)年、佐賀県唐津市生れ。47年中央大学法学部卒。58年「眠りなき夜」で第1回日本冒険小説協会大賞、第4回吉川英治文学新人賞、平 成3年「破軍の星」で第4回柴田錬三郎賞、16年「楊家将」で第38回吉川英治文学賞、18年「水滸伝」で第9回司馬遼太郎賞、19年「独り群せず」で第 1回舟橋聖一文学賞、22年第13回日本ミステリー文学大賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 独り群せず (ISBN-13: 978-4167419110 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月20日に日本でレビュー済み
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2023年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
42年ぶりに再読して、やはり北方謙三はいいよなあ、と感じた。その後の作品のような、衝撃的な短文構成はないものの、北方ハードボイルドの原型となるものに違いない。北方謙三作品は意外に映画化・ドラマ化が少ないのだが、「弔鐘はるかなり」は、天知茂主演で映画化して欲しかった。
2017年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブラディードルや挑戦、約束の街、老犬等一通り読破してきましたが、
読み落としていました。棒の悲しみ映画化記念で再読してまして、終わり次第
読もうと購入しました。
読み落としていました。棒の悲しみ映画化記念で再読してまして、終わり次第
読もうと購入しました。
2020年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三国志、水滸伝、ブラッディドールシリーズなど、後の北方作品へ繋がるテーマが随所に見られた。帯に「売れるために必要なテーマをすべてぶち込んだ。」とあるように、人によっては狙いすぎと思われてしまう内容もあるが、北方ハードボイルド作品を語る上では必読の一冊かと。
2013年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつもアマゾンで古本を買っています。いつもこんなきれいな本ほんとに古本かしら、もしくは古本の割にはきれい、なんて思っていましたが、この本はほんとに汚い。カバーはよれよれ破けている、なんだかクタクタくたびれている。今までにないことなのでほんとに残念。
がっかりしました。
がっかりしました。
2013年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初は登場人物の人間関係を把握するのにちょっと苦労しました。
何度かページをさかのぼって読み返しました。
元刑事、しかし今は法に縛られることのない自分流の戦いをしていく主人公のやり方が斬新です。
そしてかつての事件のために自分が追っていたはずの男と行動を共にしていく展開も面白いです。
何度かページをさかのぼって読み返しました。
元刑事、しかし今は法に縛られることのない自分流の戦いをしていく主人公のやり方が斬新です。
そしてかつての事件のために自分が追っていたはずの男と行動を共にしていく展開も面白いです。
2011年11月6日に日本でレビュー済み
本作は作者のデビュー作らしい。
そこには後年の作品にはない特質があれこれ窺えて興味深かった。
一つには「濃さ」である。
作者の後年の量産ぶりはすごい。
それでも面白いからもっとすごいのだが、しかし面白くても薄いものもある。
だが、デビュー当時、
長年修行した純文学をついに断念して娯楽小説を書いた作者が搾り出した作品には、
そこに至る思いが詰まっていて、それが一つには濃さとして現れているように思う。
これは必ずしもほめているわけではない。
もっと力の抜けた、すっきりした作品のほうが「斬れる」場合もあるからであり、
事実後年はだんだんそうなっていくと思う。
ここではプロットも複雑で、作品としての焦点が多すぎるような気がする。
だがそれを破綻なくまとめ上げてゆく力量はさすがである。
もう一つは、この作品は嫌味なまでに紋切り型であるということだ。
これは逆に、必ずしもけなしているのではない。
ここにも純文学と決別して娯楽に入らざるを得なかった、
おそらくある種の地獄を見たであろう作者の思いが窺えると思う。
いわば自虐的に、これでもかこれでもかと娯楽的要素を組み入れる。
そして己の可能性を試すかのように、それらをひたすら研ぎ澄ましてみる。
そうしたある種の自虐というのは、主人公の人間像にも反映しているように見える。
己の中の異質性(ここでは暴力性)を苦さをもって認識し、
それを解き放つことを快とする主人公と、
娯楽性を思いがけず発見し、ある種の苦さを抱えながらもその道に邁進する作者とは重なって見える。
だから主人公は、単にハードボイルドだからという以上に、
いつになく狂暴であると感じられる。
主人公は自分をコントロールできず、あるいはしようとせずに華麗なる滅びの道を行くが、
作者の場合にはそれが可能性として新たな世界へ開けていくことになるだろう。
そこには後年の作品にはない特質があれこれ窺えて興味深かった。
一つには「濃さ」である。
作者の後年の量産ぶりはすごい。
それでも面白いからもっとすごいのだが、しかし面白くても薄いものもある。
だが、デビュー当時、
長年修行した純文学をついに断念して娯楽小説を書いた作者が搾り出した作品には、
そこに至る思いが詰まっていて、それが一つには濃さとして現れているように思う。
これは必ずしもほめているわけではない。
もっと力の抜けた、すっきりした作品のほうが「斬れる」場合もあるからであり、
事実後年はだんだんそうなっていくと思う。
ここではプロットも複雑で、作品としての焦点が多すぎるような気がする。
だがそれを破綻なくまとめ上げてゆく力量はさすがである。
もう一つは、この作品は嫌味なまでに紋切り型であるということだ。
これは逆に、必ずしもけなしているのではない。
ここにも純文学と決別して娯楽に入らざるを得なかった、
おそらくある種の地獄を見たであろう作者の思いが窺えると思う。
いわば自虐的に、これでもかこれでもかと娯楽的要素を組み入れる。
そして己の可能性を試すかのように、それらをひたすら研ぎ澄ましてみる。
そうしたある種の自虐というのは、主人公の人間像にも反映しているように見える。
己の中の異質性(ここでは暴力性)を苦さをもって認識し、
それを解き放つことを快とする主人公と、
娯楽性を思いがけず発見し、ある種の苦さを抱えながらもその道に邁進する作者とは重なって見える。
だから主人公は、単にハードボイルドだからという以上に、
いつになく狂暴であると感じられる。
主人公は自分をコントロールできず、あるいはしようとせずに華麗なる滅びの道を行くが、
作者の場合にはそれが可能性として新たな世界へ開けていくことになるだろう。
2007年6月14日に日本でレビュー済み
大藪春彦の作品とは違い、北方謙三の小説は静かに紡がれる。
純文学執筆経験者だけあって、人間やその他のあらゆる描写が「ウマイ!」といえる。純文学の静謐さ+ハードボイルド+アクション、なんと豪華な本なのだろう。
4年前の不可解な事件の黒幕が明かされる過程、殴り合い、ラストの戦闘。ミステリーらしさだけでなく、敵との暴力シーンは新しい形の「破壊」が味わえる構成。
北方謙三の本を読めるという幸せ、感じています。
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4年前の不可解な事件の黒幕が明かされる過程、殴り合い、ラストの戦闘。ミステリーらしさだけでなく、敵との暴力シーンは新しい形の「破壊」が味わえる構成。
北方謙三の本を読めるという幸せ、感じています。