孫子・三十六計・韓非子等々、守屋 洋さん解説の本を読んできましたが、それらに劣らぬ言葉の数々が解りやすく載っていて、この本から自分自身の座右の銘となる言葉やこれらからの人生で心がける言葉・行動があったりと、購入したかいがあったと実感しました
その中でも個人的に印象に残った言葉は・【我を非として当たる者は吾が師なり。 我を是(ぜ)として当たる者は吾が友なり。 我に諂諛(てんゆ)する者は吾が賊なり】(意味 自分の間違いを批判してくれる人や自分の良い所を認めてくれる人を大切にし、自分に気に入られるようと振る舞う人は自分の敵である)
・【君子は隘窮(あいきゅう)するも失わず、労惓(ろうけん、、けんは字が見付からず)するも苟(かりそめ)にせず、患難(かんなん)に臨みても姻席(いんせき)の言を忘れず】(意味 逆境になっても筋は通し、疲れているのに手を抜かず、困難に直面しても発言は忠実にせよ)の2点が印象に残った言葉でした
長々と感想を述べてきましたが、上記にも書いてある解りやすく載っていた点について
この本の文章の構成が・1荀子が伝えたい言葉、・2言葉の意味の説明文、・3漢文、・4言葉の意味を歴史や社会の場で例えながら詳しく解説している文章の4点構成となっていて、漢文や難しい漢字を使った文章が苦手な人でも簡単に読める構成になっています
最後になりますが、一言
個人的な意見や長文・駄文が数々があり、参考になるか分かりませんが、1つでも多くご購入の意見として参考にしていただければ嬉しく思います

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[新訳]荀子 性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く 単行本 – 2014/2/12
守屋 洋
(著)
人間をどう見るか? 昔から二つの見方があった。「性善説」と「性悪説」である。中国古典のなかで、性善説の立場をとっているのが孔子・孟子の教え、すなわち儒教である。
これに対し、荀子は孔子の教えを受け継ぎながら、あえて性悪説を唱えた。人間の本性が悪だとすれば、放っておくと、社会そのものが成り立たなくなる。
そこで荀子が重視したのは「教育」である。守るべき規範を定め、それをしっかりと教え込む必要があるのだという。
日本は性善説で対応してきた社会。曲がりなりにもそれで治安が保たれてきたのは、世界でも稀な例だという。しかし、いまはその伝統も大きく揺らいできた。そこで、
・先人の失敗に学ぶ
・取ろうとするなら与えよ
・好調を持続するコツ
・知らないことは知らないと言う
・名君と暗君の違い
・臣下としての心得
・上にどう仕えるのか
など、現代にこそ必要な人としての基本を、わかりやすい解説で読む。
これに対し、荀子は孔子の教えを受け継ぎながら、あえて性悪説を唱えた。人間の本性が悪だとすれば、放っておくと、社会そのものが成り立たなくなる。
そこで荀子が重視したのは「教育」である。守るべき規範を定め、それをしっかりと教え込む必要があるのだという。
日本は性善説で対応してきた社会。曲がりなりにもそれで治安が保たれてきたのは、世界でも稀な例だという。しかし、いまはその伝統も大きく揺らいできた。そこで、
・先人の失敗に学ぶ
・取ろうとするなら与えよ
・好調を持続するコツ
・知らないことは知らないと言う
・名君と暗君の違い
・臣下としての心得
・上にどう仕えるのか
など、現代にこそ必要な人としての基本を、わかりやすい解説で読む。
- 本の長さ183ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2014/2/12
- ISBN-104569817289
- ISBN-13978-4569817286
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商品の説明
著者について
著述家、中国文学者
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2014/2/12)
- 発売日 : 2014/2/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 183ページ
- ISBN-10 : 4569817289
- ISBN-13 : 978-4569817286
- Amazon 売れ筋ランキング: - 605,568位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,967位哲学・思想 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2014年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
荀子に限らず、論語、孫子の兵法等の東洋の思想家の本は、一文一文がとても洗練されていて、抽象度が高いからこそ、2000年以上経過した現代の私たちが学ぶことが出来る、時代を超える名文であることは間違いない。
一方で、それぞれの文の繋がり、全体の整合性、矛盾の有無などが気になってしまう。最近読んだアドラー心理学では、人はどう幸せに生きるべきか?という問いに対して、論理的体系的に整理されており、一文一文を読み込むことで全体像が見えてくる、一つの幸せな人生の生き方の型を示しているように感じた。
本書ではその解釈は読み手に委ねられている部分が大きく、同じ文章でも解釈は大きく異なるでろう。その分、許容度は高いであろうから、一概に悪いものではない。
本書の中で私が好きのは、以下。
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相手によって仕え方が違う
整君に仕えるときは、相手の意向に従っていればそれでよく、あえて諫争する必要はない。中君に仕えるときは、折に触れて諫争しなければならないが、媚びへつらう必要はない。暴君に仕えるときは、欠点をとりつくろってやる必要はあるが、相手の意向に逆らってはならない。
-----
組織に所属する人間なら必ず上司がいるが、上司によって態度を変える必要があること、特に暴君に対して、逆らってはならない。としていることが興味深い。暴君を放置すれば、国家の存亡に関わるはずだが、自らの正義感に従って諫争しても、暴君がそれを受け入れることはなく、自らの立場を危うくするのみであり、国家を存亡からす救うことは出来ない。時が経過し、暴君が権力の座から降りる機会を待て。
と私は理解した。
サラリーマンの一人として、とても重要な戒めだと思う。一般的なビジネス書や年配者からは「環境の責任にせず、上司の責任にせず、自分が今できることをしっかりとやれば、必ず道は開け、周りで見てくれる人がいる。」というような意見が出されることが多いが、この意見では若手社員を苦しめるだけである。
筍子はそのような考えでは暴君には仕えられない。組織は下から変わらない、上から腐っていくもの。そのような事態に陥るなら、自ら組織を変えよ。と現実を見据えた助言をしてくれる。
一方で、それぞれの文の繋がり、全体の整合性、矛盾の有無などが気になってしまう。最近読んだアドラー心理学では、人はどう幸せに生きるべきか?という問いに対して、論理的体系的に整理されており、一文一文を読み込むことで全体像が見えてくる、一つの幸せな人生の生き方の型を示しているように感じた。
本書ではその解釈は読み手に委ねられている部分が大きく、同じ文章でも解釈は大きく異なるでろう。その分、許容度は高いであろうから、一概に悪いものではない。
本書の中で私が好きのは、以下。
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相手によって仕え方が違う
整君に仕えるときは、相手の意向に従っていればそれでよく、あえて諫争する必要はない。中君に仕えるときは、折に触れて諫争しなければならないが、媚びへつらう必要はない。暴君に仕えるときは、欠点をとりつくろってやる必要はあるが、相手の意向に逆らってはならない。
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組織に所属する人間なら必ず上司がいるが、上司によって態度を変える必要があること、特に暴君に対して、逆らってはならない。としていることが興味深い。暴君を放置すれば、国家の存亡に関わるはずだが、自らの正義感に従って諫争しても、暴君がそれを受け入れることはなく、自らの立場を危うくするのみであり、国家を存亡からす救うことは出来ない。時が経過し、暴君が権力の座から降りる機会を待て。
と私は理解した。
サラリーマンの一人として、とても重要な戒めだと思う。一般的なビジネス書や年配者からは「環境の責任にせず、上司の責任にせず、自分が今できることをしっかりとやれば、必ず道は開け、周りで見てくれる人がいる。」というような意見が出されることが多いが、この意見では若手社員を苦しめるだけである。
筍子はそのような考えでは暴君には仕えられない。組織は下から変わらない、上から腐っていくもの。そのような事態に陥るなら、自ら組織を変えよ。と現実を見据えた助言をしてくれる。
2016年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔はまだ純真だったためなのか(?)
「性悪説=人間の本質は悪である」という考え方が受け入れられなかったのですが、
とあるきっかけからこの本を読んでみたところ、現実は性善説よりはしっくりくるなと
改めて感じました。
「性悪説=人間の本質は悪である」という考え方が受け入れられなかったのですが、
とあるきっかけからこの本を読んでみたところ、現実は性善説よりはしっくりくるなと
改めて感じました。
2015年8月21日に日本でレビュー済み
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学術・翻訳・解釈のバランスがとれた本です。
ただ個人的に足りずに岩波の上下巻もかいました。
ただ個人的に足りずに岩波の上下巻もかいました。
2014年4月4日に日本でレビュー済み
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とても読みやすくて、入門書として良いと思います。たまに読み返そうと思います。
2019年2月22日に日本でレビュー済み
古典とは、読者の環境や意識に依り、読後の感想が変わるものです!と云う事を、しみじみと思いました
2019年6月3日に日本でレビュー済み
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荀子の摘まみ食いといった風で、著者の解釈・理解が全面に出ており残念。いかにもなビジネスの例えは要らないので、読者として考えたい人には不適切。
2020年10月18日に日本でレビュー済み
荀子の解説が少なく、著者が「荀子のこんな考えは邪道だ。孔子のこんな考えでありたいものだ」などと語っている。
解説は薄く勝手な意見が多いため、荀子が本当は何を言いたいのか理解できなかった。
解説は薄く勝手な意見が多いため、荀子が本当は何を言いたいのか理解できなかった。